作業療法士がつらい7つの理由!現役OTが悩みや苦悩を告白!

作業療法

作業療法士は「楽しそう」「やりがいがありそう」などのイメージを持っている人が多いと思います。

私は実際に病院で作業療法士(OT)として勤務していますが、作業療法士は楽しいと感じる事も多く、とてもやりがいのある仕事です!

しかし、仕事を行っていく上で「つらい」と感じる瞬間も多々あります。

この記事では、私が実際に作業療法士として働いている中で「つらい」と感じる瞬間を7つ書いていきます。

これから作業療法士を目指そうとしている人は是非、参考にして下さい!

 

体力的にキツイ・自分の身体が痛くなる

作業療法士は患者さんの起き上がりや移乗の介助を行ったり、バランス訓練や歩行訓練などを介助しながら行うこともあります。

患者さんによっては介助量が多い方や、体格が大きい方など様々なので、毎日繰り返しているとやはり体力的にキツイ部分があります。

私の働いている病院の作業療法士の中でも、腰を悪くしてしまった人が数名程います。

また、治療の中で患者さんを横に寝せて関節を動かしたり、マッサージをしたりすることが多く、中腰の姿勢をキープするので、足腰に負担がかかってしまいます。

下を向いた姿勢のため、私は首まで痛くなってしまいます…。

そして、患者さんを次から次へとリハビリしていき、一人一人のリハビリ間の休憩がないため(私の病院は)、体力的に疲れてしまうことがあります。

そのため、自分の身体を壊さないに自分なりに身体のケアをしていく必要があります。

私は家でお風呂上がりに毎日ヨガやストレッチを行うようにしています!

 

責任感のある仕事のため精神的に疲れる

作業療法の仕事は、骨折後や脳卒中後遺症の方など、患者さんにとっての人生を左右する時期に介入させて頂く機会が多いため、

作業療法士の介入の仕方次第で、患者さんのその後の生活が変わっていくと言っても過言ではありません。

そのため、患者さんの状態をしっかりと把握し、毎日一人一人の患者さんに合ったリハビリを提供していかなければならないという責任感があります。

また、医療現場で働く上では、リスク管理がとても重要になってきます。

一つのミスで患者さんに怪我をさせてしまったり、生命に関わる危機になってしまったりする可能性があるため、常に気を張って仕事をしていかなければなりません。

常に気が張った状態であり、責任感もある仕事のため精神的にキツイと感じることがあります。

 

大変な患者さんを担当したとき

患者さんを担当させて頂く上で、身体機能面はもちろん、性格のタイプも様々な方がいます。

自分にとって最良と思っている対応の仕方でも、人によっては不快に感じてしまう方もいるかもしれません。

やはり人間同士なので正直、性格的に合う・合わないということもあります。

一生懸命に作業療法を行い、丁寧な対応を意識していても、不満やクレームを言われたり…ということもあるため、そのような場合につらいと感じてしまいます。

また、重度の認知症の方などで、声かけや指示をしても理解して貰えなかったり、急に怒り出したりされることもあるため、その瞬間もつらいと感じてしまいます。

 

勉強をし続けないとやっていけない

作業療法士の資格を取るためには、高校卒業後、大学や専門学校に通い、実習や国家試験を合格する事で資格を取得することが出来ます。

しかし、資格を取得し、就職した後でも作業療法を行っていくためには、一生勉強をし続けなければなりません。

医療は日々進歩しており、患者さんの状態も一日一日変化していきます。

患者さんに質の高い作業療法を提供し、良い結果を出していくためには、積極的に自己学習を行ったり、院外の勉強会にも参加し、知識や技術を高めていく必要があります。

そのため、今自分が行っているやり方で本当に良いのか?と常に自問自答し、振り返りながら向上心をもって勉強していくことが大切です。

休みの日でも自己学習に費やしたり、院外勉強会に参加したりなど、自分の知識や技術を高めるためには必要ですが、時々キツイ…と感じることもあります。

 

治療効果が発揮できないとき

「患者さんを治したい!」という気持ちで一生懸命勉強し、一生懸命にリハビリを行っても、必ず良い治療結果が出るとは限りません。

人間なので、症状や治療効果も一人一人違っており、この症状に対してはこのやり方をすれば必ず治る!という決定的な方法は無いのです。

リハビリを行っても、痛みや痺れなどの症状が取れない人や、身体の動かしにくさが改善されない人もいます。

そのため、なかなか良い治療結果を出す事が出来ない時は、悩んだり落ち込んだりしてしまう事も…。

また、良い治療結果を出せない事によって、患者さんからのクレームが出たり、信頼関係が築けない事もあります。

そのため、思うように良い治療結果が出ない時は、つらいと感じてしまいます。

 

治療以外の業務も多い

作業療法士の仕事は、患者さんのリハビリを行うだけではなく、毎日記録を書いたり、患者さんや家族の方にリハビリの内容等を説明する書類を作ったりと治療以外の業務をこなす必要があります。

そのため、治療技術を磨くだけでは胸を張ってセラピストと名乗ることは出来ないのです!

人によるかもしれませんが、私は治療をバリバリして患者さんと向き合うことに100%の力を注ぎ込みたいのに、こういった治療以外の業務が積み重なってくるとイライラしてきます!

 

給料が上がらない

私は現在、作業療法士になって5年が経ちましたが、1年目の時と比べて給料が約5000~6000円程度しか上がっていません。昇給が少ないため、将来の事を考えると不安になる事があります。

国からの診療報酬が決まっており、いくら経験年数を重ねても患者さんが病院に払うお金は変わりません。つまり、新人もベテランも同じ額しか稼ぐことが出来ないのです。

なので、給料を上げるためには役職に就くか、副業等で他に稼ぎを得るしかありません。

 

まとめ

これらの7つの点が、私が作業療法士として働いている中で「つらい」と感じる瞬間です。

学生時代は作業療法士の仕事に対して、「つらい」という印象は全くありませんでした。そのため、実際に病院で働き出してからしか分からない事がたくさんありました。(病院によって多少異なるとは思いますが…)

しかし、作業療法士はこのように「つらい」と感じる事ばかりだけではなく、「楽しい」と感じたり「作業療法士になって良かった」と喜びを感じたりする瞬間もたくさんあります。

そのため、「つらい」と思う出来事に対して、自分なりのストレス発散の方法を見つけ出し、上手くストレスをコントロールしながら、仕事に向き合って欲しいです。

また、これから作業療法士を目指している人達は、これらの事を踏まえた上で資格の取得に励みましょう!

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました